店長古永

古永店長のワンポイントアドバイス
ヒメモンステラ剪定方法は?

伸びすぎたヒメモンステラは、剪定で仕立て直しできます(剪定時期は5月~9月)
太い茎を見ると「節の下に白いポッチ」が見えます。そこが切る位置。新しい芽が伸びるサインです。切った枝は水差し、挿し木にも利用できます!

ヒメモンステラの剪定

姫モンステラ

「スペースが無い」「あまり大きくしたくない」

そんな方にピッタリなモンステラは、姫モンステラ(ヒメモンステラ)。モンステラ類の中では、小ぶりの品種で家庭向き。小さい品種で言えば、他に「ミニマ」という品種もありますが、ミニマは弱い感じがして・・・。だから、私は姫モンステラ(モンステラ・ペルツーサ)をお勧めしています。

姫モンステラ

キューイン!グングン育つ姫モンステラ。

姫モンステラ 剪定

この子の「良いところ」なんですけど・・・

姫モンステラの、良いところは「生育が旺盛」なところ。気温が高い時期は、写真のようにツルを伸ばし「生きてるな~」って感じがします。

でも「あまり大きくしたくない」という人も。
スペースが無いので、コンパクトな樹形を維持したい・・・。
今日は、そんな方のためにお勧めの育て方。剪定のコツを紹介します。

「どこで切ろうかな~」

姫モンステラ

 

葉をかきわけ、太いツル(茎)を見てください。太いツルから葉が右へ、左へと伸びてます。(※この部分を、節(ふし)と呼びます)
そしてその節の付近に、白いポッチのようなものが見えます。これは、

「この上でカットすると、ここから(白いポッチから)新しい芽が出やすいですよ~」というサインなんです。

ハサミで、斜めにチョッキン。

姫モンステラ

おさらいしますね。まず太いツルに、白いポッチがでてるか確認します。このポッチは、「葉がでますよ」という目印。

例えば、株の内側方向に向いている白いポッチの上でカットすると、新しい葉は、株の内側にぴょこんと出る可能性が高いです。なので、基本的には「外側」。外向きに新しい葉を出したいので、外向きの白いポッチの上でカットしてあげます。

切ったところを上から見たら、こんな感じ。↓

モンステラ

あっ!カットした葉は、切り枝(葉)に出来ます。しっかり水差しすれば、1ヶ月以上楽しむ事もできちゃいます。根がでてくれば、挿し木にだって・・・。夢が広がりますね♪
だから恐れず、伸びたツルはパチンパチンと、カットしてあげてくださいね!

姫モンステラ

↓こちらが剪定したての姿。
「散髪後」みたいに、すっきりしました。(6/26撮影)

姫モンステラ

そして3週間後には・・・

ギュィーン!!

モンステラ

出ました。出ました。新しい芽がでましたよ!
斜めにカットした脇の白いポッチから、ギュイーンと勢いよく新芽が伸びているのがわかります。

「よしきた!」

みたいな感じ。嬉しくなる瞬間♪

多くの植物は「育てる楽しみ」を満喫しようと思えば、強い光が必要になります。でも姫モンステラのように陰に強い植物は、

リビングにいながら・・・、
部屋にインテリアGREENとして飾りながら・・・
「育てる楽しみ」を味わうことができちゃうんです。ここが、姫モンステラのいいところ。

ほら!新しい葉がでて、葉の数が増えましたよ!剪定前より、ボリュームが増えましたよ!

姫モンステラ

おっと!まだ話は終わりません。姫モンステラ、もっと良くなります。

姫モンステラ、剪定して新しい葉をたくさん出したので、少々お疲れ気味。なので葉の色がうっすら黄色っぽく・・・。
そんな時は、肥料で葉の色を良くしましょう!

姫モンステラ

 

今回は水で薄めるのが面倒だったので(笑)、鉢の上に置いておくタイプ。固形肥料を使いました。水やりの度に肥料がとけるので、ジワリ、ジワリと効果がでてきます。

ほら!肥料を与えると、新芽の伸びも早くなりますよ!

姫モンステラ

あっ、新芽に傷が・・・。大丈夫かな・・・。
はい、これくらいなら大丈夫。姫モンステラにおいては、新芽の傷はあまり気にする必要はありません。(但し、ケースバイケース)
新芽はうすく、やわらかいので、ちょっとしたストレスでも傷が付きます。6月~9月であれば、どんどん新芽が出るので、あまり気にしないで。ひとつアドバイスすれば、新芽にまめに霧吹き(葉水)してあげれば、新芽の展開がスムーズになり傷も付きにくくなります。

姫モンステラ

はい!肥料も効いてきて、葉の色が濃く、肉厚になりました。(嬉しい瞬間)

姫モンステラ

ビフォー、アフター。わずか50日ほどで、よりイケ面に♪ 植え替えするとさらに株はよくなります。でも「あまり大きくしたくない」という方なら、最初の1年は植え替えせずでも、十分に楽しめまーす!

店長古永

この記事を書いた人
古永 崇 | e-花屋さん店長
園芸店に勤めて20年。e-花屋さんの立上げて15年となります。
消費者視点を忘れずに、疑問に思うことなどを掘り下げ研究中です!「初心者を中級者に引き上げる」のがe-花屋さんのミッションです!


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Q&A
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伸びすぎた姫モンステラは、剪定で仕立て直しできます。
太い茎を見ると「節の下に白いポッチ」が見えます。そこが切る位置。新しい芽が伸びるサインです。

写真付きで解説!姫モンステラの剪定方法


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4月~11月は販売してます!

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5月~9月が剪定の適期です。お部屋が冬でも暖かければ、10月でも剪定してOKです。

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茎の下の方に展開している葉は「古葉」です。こういった葉は切れ目も少なく、時間が経つと弱ってきます。 葉が黄変したり、邪魔に感じる葉は切ってしまって問題ないです。

「大きくなりすぎた」場合は、主軸の茎を剪定します(ハサミやナイフでカットします)。茎が木質化してる場所(茶色くなってる場所)ではなく、茎が緑色の場所の中から好みの節を見つけてカットします。

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葉や葉柄を切るのは通年OK。ただし幹(茎)を剪定する場合は、時期を選びます。適期は5月後半~9月です。
モンステラは寒さが苦手なので、温度が低い時期に切っても新芽が吹きづらいです。9月でも構いませんが、できれば6月~7月に。梅雨~初夏は、湿度が高く高温状態も長く続く一番の生育期となります。