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ランキングの情報は、ほどほどに。
ネットサーフィンをしてたら、驚きました。いろんなランキングがあるんですね。
たとえば、「育てやすい観葉植物ランキング」
内容もビッシリ。欲しい情報は、検索すればでてくる。便利な世の中になりました♪
ただ、専門店の店長としましては眉をしかめる内容も。
「えっ、それがランキングに入るの?」みたいなものが意外に多い(←個人の感想です)。
人気植物で言うと、ウンベラータやガジュマル。
この子たちは「強い植物」であることは間違いないのですが、環境でけっこう左右されます。光と風がしっかり通る場所で無いと「上手く」は育たない。
ヤシ類もランキングに入っているのを見かけますが、品種によっては虫が付きやすい。
ドラセナ類やモンステラは「購入する季節」に注意しないと、すぐに寒さで傷んでしまうかも。部屋が狭いと扱いづらいし。
では一体、何がいいの?
(誤解を生まないように、フォーローさせてください。
前記した植物は、「育てやすい」という表現は間違いないと思います。丈夫な植物ではあります。「育てやすいランキング」という切り口も解りやすく、参考にしやすいと思います)
その上で、ちょっと深堀り。
消費者が「観葉植物 育てやすい」と検索する時って、どんなシーンなのかな・・・と。
きっと「観葉植物が欲しい。育てやすいものがいいなー」と思って検索しているはずですね。植物探しをしてるはず。
だからこそ、言わせて下さい。
「丈夫な植物をリサーチして、その植物をネットで探す」という方法は推奨しません。
恐らく・・、失敗します。
植物を探すなら。この手順が失敗は少ないです
私がおすすめする植物選びの手順は
① まず「ビジュアル的に好みの植物」を見つける
② その植物のスペック(育てやすさなど気になること)は、取扱店に聞く
です。
ポイントは2つ。
ポイント1:
「育てやすい」は受け手によって違う
たとえば「育てやすいランキング」の常連、多肉植物。
確かに育てやすいです。けれど多肉は「一人暮らしの女性」の部屋では育ちにくいと、私は想像します。
なぜなら、殆どの多肉は強光を好むからです。
1人暮らしの女性のお部屋。仕事に行ってる時は(カーテンを閉めるので)日中は暗そうですよね。
「いや、いや。私の家は違うよ!」と反論したくなる人もいるかもしれません。
そうなんです。各家庭で室内環境やライフスタイルは違うのです。
だから、「育てやすい植物ピックアップ」から始めるのでなく、「好みの植物」を見つけてから
「私の環境にはどうかしら?」と調べた方が効率的だし、理解も深まります。固定観念から来る失敗も減ると思います。
ポイント2:解らないことは、
「購入を検討している店に問い合わせる」
結論から申しますと、同じ植物でも「結構、中身は異なる」ということです。だからネット情報は補足程度で。
植物は仕立て方によっても見た目は全然違うし、生産農家によって土も違えば、根の量も違う。
(結果的には、丈夫さも異なってきます)
だからこそ品種にとらわれすぎず、まずは好みの植物をピックアップし、その上で取扱店に聞く方が詳しい情報が得られます。
(聞かずとも、ちゃんとした店ならその植物のことについて詳しく書いてくれてるはずです)
なんだか難しそうだな・・・と思われたかもしれません。
植物は”置き物”ではなく”生き物”なので、確かに難しい部分はあります。ケースバイケースが多い。
ただ、そこも園芸の魅力。育てていると、発見があります。そこが楽しい!
歳をとってもずっーーっと向き合える、人生をかけて楽しむのんびりとした趣味。どうせなら、インテリアとしてではなく「生き物」として植物を向かい入れましょう―!