古永店長からのワンポイントアドバイス
葉が落ちるバロック、復活方法
ベンジャミンバロックの育て方について。詳しく解説していきます!
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ベンジャミンバロックの育て方
人気の観葉植物ベンジャミンバロック。
お客さまからの質問で多いのが、「新芽が落ちる」です。
バロックの新芽が落ちる原因は?
バロックに限らず、どの植物も新芽は繊細。ちょっとしたことで新芽が落ちてしまいます。たとえばバロックで言えば、まず下記3つが原因として疑われます。
【新芽が落ちる時に疑う3つのポイント】
- 水の与え過ぎ
- 水の与えなさ過ぎ
- 湿度が足りてない
私の経験上、「根腐れを気にしすぎて乾燥させてしまう人」が多いように感じます。葉水(霧吹き)だけ頑張ってもダメ。土が乾いたままだと、新芽がポロンと落ちてしまいます。
あと、意外に多いのが「環境変化」による落葉。
購入したばかりの時には、ここも疑ってみてください。バロックが家庭環境に慣れてくれれば、新しく出る新芽は落ちにくくなったりします。
葉が落ちスカスカに。対処方法は?
管理に気を付けてても、(ちょっと目を離したすきに)傷んでしまうことがあります。黄色くなった葉はいずれ落葉。このままでは、バロックがスカスカに。
【葉が落ちる時に疑う5つのポイント】
- 日照不足
- 水が多い(根腐れ)
- 水が少ない(乾燥による根痛み)
- (下葉が落ちる場合は)肥料不足
- 根詰まり
葉が落ちる時の植え替えについて
弱ってる植物の植え替えは、リスクを伴います。植え替えをしたことで、更に調子を崩すことも実際にはあります。ただ葉を落としている時点で、バロックは何かしら調子を崩してます。放っておいても見栄えが悪くなるだけです。
なので「思いきって植え替え」というのも、選択肢の一つと言えます。
弱った植物を植え替える際は、「鉢を大きくしない」のがポイントです。
植物が弱ってる時は、光合成できる量も少ないです。そんな時に鉢を大きくしてしまうと(土の量が増えて)、乾かなくなってしまいます。
植物は、土の「湿る」「乾燥」のリズムが早くなると元気になります。
なので鉢を小さくし、新しい土に入れ替えることで植物の代謝をよくする作戦です。
フィカスは冬に落葉することが多い
植え替えの際、「新しい土に入れ替える」時には根を触ります。根を触ると、高い可能性で葉は落ちます。
ただ(それとは別に)、フィカスは冬に葉を落とすことがよくあります。フィカスの葉は高温期に出ることが多いので、寒い冬がしんどいのです。負荷がかかると、ちょっとしたことでポロポロ落葉、坊主になってしまうこともよくあります。でも、焦って捨てないでください。春になると新しい葉が出る可能性がありますので。
植え替えから6か月後。
9月初旬の状態が下記です!
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ベンジャミンバロック、育て方のまとめ
まとめです。
植物が健康状態のときの植え替えは、一回り大きい鉢。逆に弱っている時には、一回り小さい鉢をご検討ください。(最低気温が15℃以上ある環境で植え替え)
植え替え直後、2~3週間は半日陰の場所で養生。新芽が動き出したら日当たりに移動し、薄めの肥料も与えていきます。ベンジャミンを含め、フィカス類はしっかり日光に当てることで樹勢を強め、多くの芽吹きが期待できます。「復活」を目指すターンの時には、「植物が好む場所」で育ててくださいね!
いかがでしたでしょうか。
「葉が落ちる」と聞くと、難しい・・・と思われるかもしれません。
でも慣れてしまえば、全然そんなことはありません。クルクル葉っぱの個性は唯一無二で、お勧めしたい植物の一つでもあります。株分けで殖やすこともできますので。
この記事を書いた人
古永 崇 | e-花屋さん店長
園芸店に勤めて20年。e-花屋さんの立上げて15年となります。
消費者視点を忘れずに、疑問に思うことなどを掘り下げ研究中です!「初心者を中級者に引き上げる」のがe-花屋さんのミッションです!
Q&A |
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一般的には8℃くらいまで耐えると言われてます。また、一時的な温度ダウンであれば、5℃くらいまで下がっても大丈夫です。 |
タグ : スカスカ, フィカス, ベンジャミンバロック, 弱った植物の対処方法, 植え替え, 育て方, 葉が落ちる