オージープランツとは、オーストラリアやニュージーランドなどの南半球に自生する植物の総称で、アカシアやユーカリ、バンクシアなどが有名です。
日本は寒さが厳しいので、「ツバキ」や「ヤマボウシ」「ハナミズキ」など植えることができる花木は限られるイメージがありました。ですがオーストラリア原産の植物でも、日本の気候に耐える植物は意外に多く、庭木や鉢植えとして人気が高まっています。 独特の花形や葉色など、魅力的な品種も多いです。
オージープランツの種類は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
目次 (クリックでスクロール)
オージープランツお勧め品種8選
オージープランツには高木、低木、草花(多年草)にいたるまで、色々な植物が日本に入ってきます。品種はものすごく多いです。
そのなかで、北陸のような雪国でも栽培可能な品種を紹介します。但し全ての木が地植え可能と言う訳ではありません。経験談や、育て方のコツなども記載しますので、しっかり読んでくださいね!
耐寒性が強いオージープランツ
- ユーカリ
- アカシア
- バンクシア
- グレビレア
- メラレウカ
- セルリア
- リューカデンドロン
- コロキアなど
ユーカリ(ハートリーフ、グニーなど)
コアラが好む植物として、一気に名前が知れ渡ったお馴染みの植物。品種は多く銀色やコバルトブルーの葉を持ち、切り花やドライフラワーにもよく使われます。
最もポピュラーな品種は「グニー」や「ポポラス(ハートリーフ)」など。基本的には寒さ・乾燥に強く、丈夫な樹です。ただ、木がまだ小さい時には注意が必要です。乾燥させすぎると傷みます。
雪国・富山でも地植えされえる家は何軒か見たことがあります。ですが「10年に一度クラスの寒波」がにあたると、葉は傷んでしまうようです。
アカシア(ミモザ、ブルーブッシュなど)
アカシアと言えば「ミモザ」が断トツで有名。ですが、実は1000を超える種類があり、背丈も1〜2mのものから、20m以上の高木になるものと様々。
アカシアの中で、私が特にお勧めするBEST5品種はコチラになります!
バンクシア
ブラシのような、円錐形の花穂を咲かせる面白い植物。ヘチマみたいな花穂は鑑賞期間が長く、色も鮮や。ドライフラワーでも人気です!。
育て方のコツは「水管理」。オージープランツの中では水を好むほうなので、天気がいい日は水をしっかり与えます。初心者向けだと、「コーストバンクシア」や「ヘアピンバンクシア」がいいと思います。
※ちなみに、株が成熟しないと花は咲きません。時間がかかります。5号鉢くらいの大きさの株でも、3~4年かかることがあります。なので、花が付いてる株だと価格が高い傾向があります。
グレビレア
グレビレアの魅力は「花」。発色がよく、形も独特。日本原産の植物では見たことがないような個性が魅力です!
品種は多く、耐寒性などは種類によってやや異なります。
そのなかで「寒さに強く、花もたくさん咲く品種」がセンパフローレンスです。
メラレウカ
赤や黄色など、葉色のバリエーションが多いメラレウカ。寄せ植え素材として、小さい苗で出回ることが多い植物です。
正直、耐寒性はそこまで強くない印象でした。ですが、写真のように1mくらいまで育ったメラレウカであれば北陸富山でも越冬は可能でした。(暖かい地域であれば、地植えしている家もあると聞きます)
過湿は苦手なものの、水切れも苦手。乾燥させすぎると落葉します。
またレボリューションゴールドだと、耐寒性は氷点下2~3℃くらいがギリギリのラインかな・・・と思います。
セルリア
オージープランツの中でも、特に人気が高いのがセルリア。ドライフラワーや切り花でも特に人気が高い花で、「庭に植えてみたい」という人も多いのではないでしょうか?
セルリアの中でも、最も人気が高い「ブラッシングブライト」は寒さが苦手。
数あるセルリアの中でも「プリティーピンク」であれば、寒い地域でも何とか栽培可能だと思います。霜や雪に気を付ければ。
地植えは難しいですが、鉢植えでなら楽しむことができると思います。
リューカデンドロン
リューカデンドロンは、南アフリカ原産の植物。厳密に言うと、オージープランツ(オーストラリア原産)ではありません。
でも・・・大切なのは、オージーか?オージーでないか?ではありません。
冒頭でも書きました通り、今まで日本で植栽できる花木は限られていると思われてました。
しかしながら外国原産の植物でも、日本の気候に耐える植物があることがわかってきて、ガーデニングの選択肢を広げてくれました。そういった植物たちのことを、ひとくくりに「オージープランツ」と呼んでます。
なのでリューカデンドロンも、オージープランツと横並びで販売されることが多いです。大切なのは「原産国」ではなく、「日本の気候に耐えるか否か」だと思ってます。
※リューカデンドロンも、種類がすごく多いです。太平洋側であれば、大概の品種は大丈夫です。ただ日本海側の場合は注意が必要です。写真のシルバーアフリカーは、霜に当てなければ越冬可能です。
コロキア、ロフォミルタスなど
オージープランツという言葉が話題になる前から、寄せ植え素材などで人気があったコロキア。こちらはニュージーランド原産の植物です。品種により耐寒性は異なりますが、北陸・富山でも越冬可能な品種が多いです。
また、最近はロフォミルタスも人気です。
「マジックドラゴン」や「キャサリン」など、特徴的な葉色の種類が多く、耐寒性もあります。
オージープランツを育てるには?土が重要
オージープランツを上手く育てる方法。
「品種選び」も大切ですが、土を工夫する必要があります。オージープランツのほとんどは、乾燥地帯に生育してます。雨が多い日本で育てるには、水はけの良い土が必須となります!
この記事を書いた人
松川 大祐 | e-花屋さんスタッフ
e-花屋さんに勤めて5年、日々植物に詳しくなるため勉強中です。
「初心者を中級者に引き上げる」のがe-花屋さんのミッションです!
この記事を監修した人
古永 崇 | e-花屋さん店長
園芸店に勤めて20年。e-花屋さんの立上げて15年となります。
消費者視点を忘れずに、疑問に思うことなどを掘り下げ研究中です!「初心者を中級者に引き上げる」のがe-花屋さんのミッションです!
Q&A |
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第一に、排水性が高いことが1番です。また、オージープランツの多くは肥料の中に含まれる「リン酸」を嫌がる傾向があります。
培養土の中には、元肥が含まれているものも多いです。さらに、リン酸分が多い肥料が入ってるケースも多いです。 オージープランツは、オーストラリアやニュージーランドなどの南半球に自生する植物の総称です。
など ドライガーデンに良く似合うと思います。ただ積雪地域や、寒冷地は鉢植え栽培の方が管理はしやすいと思います。品種によっては、霜で傷んでしまう可能性があります。また、雪の重みで枝が折れることもありますので。
オージープランツは樹形、花の形、葉の色合いなど日本古来の植物と比べ独特です。個性的であるところから、「ありきたりな植物は嫌だ」というユーザーに人気があります。
耐寒性の強いオージープランツには、ユーカリ、アカシア、バンクシアなどがあります。一般的には、-5℃まで耐えられるとされています。
オージープランツの越冬方法は、鉢植えの場合は軒下に移動。よっぽど冷える場合は、ビニールなどを巻いて防寒します。(小さいものなら、室内に) オージープランツは、玄関前の鉢植えや、ドライガーデンとも相性が良い植物となります。オージープランツと雰囲気が合う植物は、
などがあります。 オージープランツの魅力は、品種ごとに見せてくれる個性的な枝や樹形、原産地の南国を思わせる華やかな花が大きな魅力。最近は、日本の気候に対応できるオージープランツが出てきているため、オージープランツを取り入れて、異国感ある素敵なお庭を造ることも出来ますよ! |