ラベンダー植え替え時期とコツ

古永店長からのワンポイントアドバイス
ラベンダーの植え替え時期は?

店長古永

ラベンダーは夏の暑さが苦手なので、植え替えのタイミングは重要です。春の場合は5月中旬までに。それ以降に鉢を購入された場合は、秋まで待ちます。(気温が25℃を下回ってから植え替え作業を行います)

ラベンダーを上手に育てるためには、植え替えは必須

ラベンダーを植え替えしなった場合(1年後の姿)
ラベンダーを植え替えしなった場合(1年後の姿)

花が綺麗、香りもいい。抜群の人気を誇るラベンダーの鉢植え。翌年もいい状態で楽しみたいなら、植え替えは必須です!

ラベンダー植替えしないとどうなる?

  1. 水やりが大変になり木質化も早まる
  2. 翌年の花数が思うように増えない
  3. 上手く育たないので愛情が減り、枯れる可能性が高まる

植え替え時期を知るには、ラベンダーの性質を理解する

ラベンダーを素焼き鉢に植え替えたイメージ
ラベンダーを素焼き鉢に植え替えたイメージ

ラベンダーは「ポット苗」や、「プラスチック鉢」で売られてることが多いです。どうせ植え替えるなら、オシャレな鉢に・・・と言いたいとこですが、特性を上手く理解しないと成功しません。

系統 特徴 販売期(花期)
フレンチラベンダー
(ストエカス系)
3月頃から出回る、花が大きいラベンダー。 販売期
3~4月

開花期
3月下旬~6月中旬
イングリッシュラベンダー
(アングスティフォリア系)
香りが強く、ハーブや香料を採るためにも栽培されるラベンダーと言えばという存在。 販売期
4~6月

開花期
5月下旬~6月下旬
レースラベンダー(プテロストエカス系) 葉がレースのように、ギザギザしてるのが特徴。寄せ植え素材として人気。他のラベンダーより耐寒性、耐暑性が弱いのが難点 販売期
4~5月、10月

開花期
四季咲き

一言にラベンダーと言っても、様々な系統のラベンダーがあります。
更には、「地植え」「鉢植え」など楽しみ方が違います。
しかしながら、ラベンダーの育て方を検索すると、それらがごちゃごちゃになってる記事が多い気がします。(わかりにくい)

今回の記事では、春の園芸店で買えるラベンダーの人気2タイプ。
「フレンチラベンダー」と「イングリッシュラベンダー」の植え替えにフォーカスして解説しますね!

ラベンダー栽培で最も注意すべきは、夏の暑さ(高温多湿環境)

ラベンダーの植え替え時期と、植え替え方法

母の日ギフトのラベンダーのアロマティコ
イングリッシュラベンダーのアロマティコ

ラベンダーの植え替え時期は「春と秋」。これは、どの系統のラベンダーにも言えることです。
ですが、もう少し掘り下げて解説します。とても大切なことなので。

ラベンダーは夏の暑さが苦手。高温多湿の環境が大嫌いです。
この特性は、「植え替え」を考える際にもすごく重要なポイントです。

ラベンダーは二回りほど、大きい鉢に植えるのが基本です。結果、植え替えすると土の量が増えます。言いかえると、土が乾きにくくなります。
そんな状態で夏を迎えてしまうと、最悪です。高温多湿に拍車がかかってしまうから。

なので「ラベンダーの植え替えは(夏が過ぎた)秋に」というのが1つの考え方です。
たとえば、母の日にイングリッシュラベンダーをもらったならば。お花は6月中旬頃まで楽しめます。その後は剪定するだけ。植え替えは秋まで待ってください。

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フレンチラベンダーに限っては、春がおすすめ

フレンチ系ラベンダーの植え替え時期
フレンチ系ラベンダーの植え替え時期

高温多湿が苦手なのは、フレンチラベンダーも同じ。けど、フレンチラベンダーであれば「春の植え替え」もおすすめです!

何故なら、フレンチラベンダーは4月下旬~5月中旬頃に花が一旦終わります。なのでゴールデンウィーク頃に思い切って植え替えてしまいます。多少花が残っていても思いきって。
そうすれば、梅雨が来る前での1ヶ月くらいの間に根が伸びてくれます。同時に、株も成長して大きくなります。要は「暑くなる前に、根を張らすことができる」のです。

「春がおすすめ」と書いた理由は、二番花が全然違うから。
フレンチラベンダーは5月に花が一段落しますが、夏まではちらほら咲きます。その二番花に関しては、何もしなよいり植え替えした方がたくさん花が咲きます。株が大きくなるので。

わずか1ヶ月くらいでグーンと成長する姿を楽しんでみてください!驚きますよ!

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夏が来る前に。切り戻し剪定は必須作業

ラベンダーの剪定方法
ラベンダーの剪定方法

フレンチラベンダーも、イングリッシュラベンダーも。植え替えしても、してなくても。
夏が来る前に、必ず切り戻してください。花が咲いてても我慢して、バッサリと。少なくとも半分くらいの高さになるまで思い切って切り詰めます。

摘み取ったラベンダーの花
剪定したラベンダーはハーブとしても利用できる

ラベンダー、夏の管理方法

ラベンダーは日光が大好きなので、春は日光にガンガンあてます。
ただし梅雨入り以降は軒下で。(長雨に当てないようにします)
置き場所は北側に移動。なるべく涼しい場所にて夏越しさせます。

注意点としては、「夏の水やり」です。株を半分くらいに切り戻して、置き場所も日陰に移動。当然、土が乾くスピードも緩慢になってるはずです。梅雨前までは毎日水やりしてたとしても、剪定後は水のペースが変わるはず。土の乾き具合を見ながら水やりしてくださいね。

ラベンダーの植え替えで必要なもの

ラベンダーの植え替えに必要なもの

ラベンダーの植え替えには、「鉢」「土」「肥料」が必要です。また、排水性を高めるためにも「鉢底石」もあった方がなお良いです。

鉢の大きさについて

ラベンダーは生育が旺盛なので、大きい鉢に植え替えた方が、株も大きくなります。
たとえば4号鉢のラベンダーを植え替えるなら、6号鉢(もしくは7号鉢)。二回り以上、大きい鉢にすることがおすすめです。
※但し鉢が大きすぎると、「土が乾きにくくなる」というデメリットがあります。
なので2回り、せいぜい3回りくらいの鉢サイズにとどめてください。

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ラベンダーが好む土とは?

ラベンダーは過湿が苦手なので、排水性の高い土を好みます。なので他の草花に使う培養土だと、やや保水力が高すぎます。ラベンダー専用用土か、「観葉植物の土」が良いと思います。

ラベンダーは過湿が苦手、乾燥気味を好む
と園芸書には書かれます。ですが実際は、水もジャバジャバ与えます。日当たり良好な場所に置くため、ラベンダーは水をよく吸うのです。
だからこそ、排水性の高い土が必要なのです。朝に与えた水が、夕方には乾いてる・・・。そんな状態が理想なのです。

植え替えで、ラベンダー栽培は楽しくなる

ラベンダーを植え返したら1年後にどうなるか
ラベンダーを植え返したら1年後にどうなるか

ラベンダーは香りであったり、花色に注目がいきがち。けど「植物」としても、育て甲斐があります。植え替えで、ここまで変わる植物は珍しいです。
(写真は植え替えした場合の、1年後のイメージ。かなりデカい!)

是非、遊んで見てください!

※初心者さんなら3号苗とかでなく、4号鉢とか5号鉢でスタートすると良いと思います!(株が大きい方が根量が多いので、失敗が減りますよ)

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店長古永

この記事を書いた人
古永 崇 | e-花屋さん店長

園芸店に勤めて20年。e-花屋さんの立上げて15年となります。
消費者視点を忘れずに、疑問に思うことなどを掘り下げ研究中です!「初心者を中級者に引き上げる」のがe-花屋さんのミッションです!
会社概要

Q&A
A

鉢植え同様、春か秋が適期になります。但し5月中旬を過ぎてるのであれば、秋まで待ってから地植えする方が無難です。特にラバンディン系やアングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー)は 暑さが苦手です。

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A

株分けは1つの植物の根を分裂させてそれぞれ育てる方法です。 鉢で数年育てたラベンダーなら、株分けするくらいに大きくなってると思います。
適期は3〜5月、又は9〜10月の間に。 花のことを考えると、秋がお勧めです。残暑がやわらいだ頃(気温が25℃を下回るようになってから)に作業をしてください。

A

ラベンダー 何系? ラベンダーは、イングリッシュ(アングスティフォリア)系、ラバンディン系、フレンチ(ストエカス)系、その他、プテロストエカス系、デンタータ系に大別されます。

イングリッシュ系: 代表的なものにコモン、ヒドコートなどがあり、耐寒性はあるので庭に植えたままで越冬できますが、日本の夏にはすこし弱いです。

ラバティン系では、グロッソやグロスブルーが代表的な存在。ラバンディン系は庭植えに向く品種が多いです。

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