久々のナナ。一瞬で仕入れを決めた。

ウンベラータやゴムの木。フィカス属の植物はどれも人気。ただ、密かに狙ってたのがナナ。流通が少なく、出会うシーンが滅多にない。

そんな中、とってもいい感じのナナと遭遇。名門農家・御津観葉さんが3年かけて仕立てたこだわり品。こんなの、滅多に出会えない。瞬時に「残っている株、全部ください！」と 声が大きくなりました。

比べるから地味に感じるだけ。これでいいのです

今回のナナ。以前、一世を風靡した「ベンジャミン」に似てる。細い枝を編み込んで、頂部にボリュームをもたせるスタンド仕立て。
ただ・・。葉は斑入りじゃない。幹も編み込みでない。なんだか地味に感じる・・・

いえいえ、これは「あえて」なんです。これでいいのです。
ベンジャミン（特に斑入り）は、確かに美しい。けれど初心者には難しい。かなり明るい場所に置かないと、葉が落ちてしまう。
また「細い枝を編み込む仕立て」も芸術的でエレガントですが、時間が経つと一部の枝が枯れこむケースもある。

対しナナは、ベンジャミンより耐陰性がある。落葉しづらい。編み込み仕立てより、今回の仕立ての方が強健。要は、リラックスして育てることができるわけです。

因みに、頂部にこれだけボリューム感をだすのは至難の業。剪定を繰り返し、年数をかけて生産しなければ不可能です。
このナナを作った御津観葉さんは、花屋のバイヤーの中では「ブランド農家」とされる名門。さすがだなーと、驚きました。1つの品目に3年もかける農家は、なかなかいませんよ！